物理周辺の知識まとめ

ちょっとしたまとめを書きます.

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

次元解析に関する知識

無次元量を用いて物理現象の特徴を掴むことは時に重要である.そのための基本となる定理が,バッキンガムのΠ定理である.証明には線型代数の次元定理を用いる. バッキンガムのΠ定理: ある物理現象に関係する最小の物理量の数をm,基本単位の数をnとする時,…

ブロッホの定理の証明,定理の性質

周期ポテンシャル下の波動関数を考えることは,結晶構造を考える上で有用である. ブロッホの定理の証明(添え字を一部省略している) とする.は結晶格子の並進ベクトルであると考える. 並進演算子と,ハミルトニアンとすると ]=0 ]=0 が成り立つ.第一の交…

極座標ラプラシアン,発散,回転の簡単な導出,一般の座標系への応用

Gaussの定理 において左辺の積分範囲を微小にすると となる.以上までは座標系に依存しない議論であるから,実際に右辺を微小領域について計算してからdVで割れば,座標系に応じた発散が求められる. をと置き直せばラプラシアンを計算できる. 変数変換を馬…